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Case Study & Interview

かかりつけ医として患者と一対一で向き合い脳疾患の早期発見と一次予防に力を注ぐ

さぎぬま脳神経クリニック島崎 賢仁 院長

  • 放射線科
  • 脳神経外科

大学並みの検査機器を備え病気の早期発見に努めたい

2007年、田園都市線鷺沼駅から徒歩1分にある医療モールに、さぎぬま脳神経クリニックがオープンした。開設者は、15年間、慶応義塾大学病院や川崎市立川崎病院などで脳神経外科医として重症患者の急性期治療を担ってきた島崎賢仁院長。外来診療や入院治療など慌ただしい日々を過ごすなか、開業に踏み切ったのは、脳の病気は何より早期発見が大切と痛感したこと、そしてもっと時間をかけて患者と向き合いたいと思ったからだ。

通常、病院では急性期治療や入院治療に重点が置かれるため、外来患者が検査を受けたいと思っても、診察や検査までに時間がかかるのが現状だ。

「一方、大学病院並みの検査設備を整えたクリニックであれば、検査まで時間をかけずに迅速に病気の診断が可能です。また、急を要する方には病院で専門的な治療を受けてもらうようにすれば機能分化が図れ、患者さんにとっても病院にとってもメリットが大きいと考えました」と島崎院長。

また、身近なかかりつけ医という立場で、時間をかけて患者の話を聞き、きめ細やかな治療や生活指導を行うことで一次予防に貢献したいという強い想いもあったという。

理想的な候補地を提案され開業に向け一気に前進

開業準備を行うにあたっては、三井リース メディット事務局(現JA三井リース メディット事務局。以降「メディット」)に開業支援を依頼した。「同じ職場の先輩医師がメディットのサポートで開業したということもあり、先例があるならと安心して任せることができました」と島崎院長。病院勤務をしながらの開業準備だったため、打ち合せの時間も限りがあったが、「診療後の遅い時間でも打ち合せできたのは非常によかった。資金面のアドバイスをはじめ開業の候補地など具体的な案を出してくれたため、アイデアをまとめるのに役立ちました」と振り返る。

特にMRIやCTが必須となる脳神経外科の開業は、検査機器を設置する十分なスペースの確保が絶対条件になるため、都会での開業地探しは難しいのが実情。そうしたなか、早い段階でメディットから医療モールの1階フロアを提案され、「正直、まだ開業に対して完全には踏み切れていなかった段階でしたが、勤務する川崎市立川崎病院に近く連携しやすいという点でも、これはチャンスだと思いました」と、一気に背中を押されたという。

なお、現在MRIは毎日相当数の検査を実施しており、また、同じ医療モールに入る整形外科や内科、眼科、耳鼻科などからの検査依頼もあるなど、他のクリニックからも有用に役立てられている。

理想の医療の実現に向け開業は欠かせない選択肢

開院にあたってはクリニックの内装にもこだわり、「脳外科にかかる患者さんの緊張が少しでも和らぐように」と、木目調の受付や扉が印象的なホテルライクな空間に仕上がった。

開業から4年、口コミやホームページなどを介し徐々に外来患者数は増え、現在は若い女性や高齢者を中心に安定した患者数を維持。「じっくり患者さんと向き合うためには、私にとってちょうどよい人数だと思っております。開業当初に考えていた理想の医療が実践できています」と島崎院長は満足気だ。

また、勤務医とは違って当直がないため、十分な睡眠が確保され生活のリズムが一定になるなど、開業してからは体調面でも非常に楽になったという。

今後の目標は、注力している頭痛診療に力を入れていくこと。頭痛で悩む女性が多いなか、その大半が、医療機関で適切な治療を受けずに痛みを抱え生活していることから、身近な脳神経外科医という立場から、的確な診断と治療を普及していきたいという。

自らの理念に徹し日々の診療に打ち込む島崎院長は、最後に「自分でこうしたいという強い理想があるならば、開業という形でそれを実現するのも一つの手だと思う」と、自身の経験を踏まえ力強く語ってくれた。

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