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Case Study & Interview

不安を解消してくれる丁寧な配慮に感謝
メディットのサポートで
煩雑な手間を軽減

きじま皮フ科クリニック木嶋 晶子 院長

  • 皮膚科
  • アレルギー科

開業を意識するようになったのは、結婚して子どもが生まれ、医師活動と子育ての両立が困難になったためです。
勤務医として現場に出続ける以上、どうしても当直は避けられず、ベビーシッターをお願いするにしても夜間まで対応してくれるような人はそう簡単には見つかりません。
そんな状況が続いたことから、今までの経験を活かし自身の責任の範疇で時間を調整できる開業医という形を選ぶに至りました。
開業の準備を進める直接的なきっかけは、理想とする場所が見つかったことです。
このクリニックがある場所は駅直結の商業施設ビルの中で、ちょうど1フロアが医療モールになる計画でクリニックを募集していたので迷わずこの場所に決めました。
本当に理想的な立地で生活圏からも近く、子どもの授業参観などの平日の学校行事にも無理なく参加できています。


メディットとの出会いは、開業にかかる資金面の問題をどうクリアしていこうかと考えていたタイミングでした。
なにもかも購入することはできず、ではどのような方法があるかと頭を悩ませていたときに、親類のつてをたどって、医師の開業サポートに強いメディットを紹介されたのです。
開業を決めたのはいいものの経営に関しては全く知識がなかったので、クリニックの開業サポート経験が豊富な担当者はとても心強く、安心して相談できました。
例えば内装の施工、医療機器の選定などは何社か見積もりを取った方がいいと周囲からよく言われていたのですが、忙しすぎてその手間をかけることができないまま時間だけが過ぎていたとき、メディットの担当者が私に代わって見積もり額や内容を精査してくれたので、不安がかなり軽減されたことをよく覚えています。
もちろん任せっぱなしではなく、医療機器に関してはメーカーに出向き直に話を聞くこともありました。
普段は機器を「使用する」側ですが、機器を「つくる」側はどんな風に考えているのかという違う視点を知れたことは、自身の診療向上にも役に立っていると実感しています。
メディットがまとめてくれた地域に関するデータも助かりました。
人口構成や近隣クリニックの状況、周辺の薬局といった詳細な情報を事前に得られたので、そのデータを参考にすることでクリニックの方向性をすんなりと定めることができたように思えます。
見積もりのほか、各社との契約内容のチェックもメディットにお願いしました。
金額が妥当かどうか、不要なオプションがついていないかといった細かく的確なアドバイスのおかげで、余計な出費を抑えることができたと思っています。

診療科目を決めたいきさつ

大学病院や医療センターなどの様々な現場で多くの患者さんと接していたときに、肌のトラブルが自分らしく生きることの妨げになっている、と感じていました。
「痒みがなくならない」「鏡でシミ、シワを見るたびに気分が落ち込む」といった声を聞くたび、肌のことであればどんなお悩みであっても真摯に向き合い、自身の専門性を活かして治療と改善に取り組みたいという気持ちが強くなり、開業にあたっては「皮膚科」のほかに「美容皮膚科」「アレルギー科」を設けることを決めました。

保険診療の対象である皮膚科と保険の範囲に収まらない医療行為も含まれる美容皮膚科は、主に肌を診るという共通点はあるものの医学としてはほぼ別物で、どちらも高いレベルを維持し続けることはほんとうに難しいです。
保険診療は疾患の原因そのものを取り除くことに重きを置き、美容診療は5年後、10年後の肌のコンディションを考慮した予防医学としての側面もあります。
このような違いを踏まえ、開業から約3年が経った今も時間を見つけてはそれぞれの知識を深め、両学会に出席するなどして最新の情報を仕入れるなど知見を広めることを怠らないよう心がけています。

開業後の課題をどのように克服したか

クリニックは看護師2人と受付5人、そして私の8人体制でスタートしました。
実際にクリニックがオープンしてからは、やはり様々な課題に直面しました。
開業当初は1日の患者さんの来院数を控えめに予想していたのですが、いざ始まってみるとありがたいことに計画をはるかに上回る患者さんが来院され、待ち時間の長さから患者さんにご迷惑をおかけすることもありました。

予約を受け付けて順番に対応していたので、診療が長引くこともあり待ち時間を正確にお伝えすることができなかったので、来院いただいた患者さんだけではなくスタッフにも過度なストレスを与えてしまったのではないかと反省し、改善に取り組みました。
予約受け付けを時間指定に切り替え、患者さんお1人あたりの診察時間を5分~30分と区切る形にし、問診票の記入やカウンセリングといった診察前にお願いする段取りについてもクリニックのスタッフが役割分担を明確にするなどして、来院からお会計までのフローを見直しました。
スムーズな流れをつくることに加えて、知人の医師に協力してもらいできる限り2診制にして診療業務も割り振ることで、より多くの患者さんを診ることができるようになりました。
時間指定予約制は上限を設けることになるので、導入した直後は収入は少し落ちましたが、患者さんとスタッフの負担を軽減することができ、クリニックにいるすべての人がオープン時と比べてはるかに気持ちよく過ごせるようになったのではないかと思っています。

私自身もだんだんと慣れてきて診察内容による時間の目途が体感的にわかるようになり、患者さんと接する時間を効率よく使えるようになったことで、現在は導入前の収入も上回ることができております。
また、開業時に掲げていた保険診療と美容診療の割合を1対1にするという目標を開業3年目で初めて達成できた時は、試行錯誤を重ねた甲斐があったとすごく充実した気持ちになりました。

開業で得たものは我が子とのかけがえのない時間

開業して良かったことは、なんと言っても家族と一緒に過ごす時間ができたことです。
勤務医時代は本当に多忙で時間も余裕もなく、子どもにはかわいそうな思いをさせていたと申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
もちろん開業したからといってすぐに時間が確保できるようになったわけではありません。
ただ、休みの日や診療時間を自分でコントロールできるので、少しずつ自分の使える時間を増やせるようになり、子どもの受験では数日間、母としての役割に専念することができました。
受験の日々を終えて「お母さんがずっと家にいてくれて良かった」と子どもから言ってもらえたことは本当に嬉しかったです。

クリニックの未来に向けて

クリニックの運営を軌道に乗せるためには、患者さんの居心地の良さやスタッフの働きやすさは当然ながら、自分自身が目指す医師としての理想像も含め、具体的なイメージを描くことが大切だと肝に銘じています。
内装においてはスタッフの移動が窮屈にならないよう動線を工夫し、患者さんが快適に待ち時間を過ごせるよう清潔感のある空間づくりにこだわりました。

皮膚科医としては、これからも患者さんの1人1人に寄り添った診療を続け、何歳になっても健康に生き生きと日々を送るための手助けができるような存在を目指したいと思います。
自分1人の力だけではとてもここまで順調には進められなかっただろうと、つくづく思います。
開業後も、クリニックの認知度を上げるためのアイデアをはじめとした効果的な提案をまめに持ってきてくださり、このサービスに出会えて良かったと心から感謝しています。

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