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Case Study & Interview

「おんぶに抱っこ」で頼りました
丁寧な対応と支援に感謝

マチノマ耳鼻咽喉科大森松田 絵美 院長

  • 耳鼻咽喉科
  • アレルギー科

クリニック開業の背景

いずれ開業したいと考えていました。
直接のきっかけとなったのは、仕事と子育ての両立です。
私には夫(耳鼻科、勤務医)と3人の子供たちがいます。当時はまだ3人目が生まれる前で、2歳だった下の子供が熱を出したり、具合が悪くなって保育園から電話がかかってくることがありました。そのようなとき、勤務医をしていると対応が難しく、勤め先の病院にも迷惑をかけてしまいます。
環境を変えるためには開業するしかない。そう考えたのです。

現在は3人目が生まれ、まだ1歳ですのでやはり体調が悪くなることがあります。しかし、スタッフルームにベビーベッドを置いているため、寝かせておくことができます。診察の合間に様子を見たり看病することもできますし、手が空かないときはスタッフが代わりに見てくれます。

耳鼻科は花粉症の時期が忙しく、遅い時間まで保育園で預かってもらうこともありますが、安心して子供を見られる環境ができたことは私にとって開業の大きなメリットとなりました。

開業準備とメディットとの出会い

開業準備は物件探しからスタートしました。
物件の条件として重視したのは、東京都内でアクセスが良いことと、ショッピングモールなど商業施設の中に入っていることです。
都内を選んだのは、前職が東京大学の医局で、知っている先生が多いことと、自宅から通えるためです。
ショッピングモールについては、耳鼻科は診察までの待ち時間が長くなることがありますので、買い物ができれば患者さんが時間を無駄にせずに済みます。商業施設内で開業している先輩の医師から良い点などを聞いていたこともショッピングモールでの開業を決めた理由の1つでした。

また、開業場所となったマチノマは3Fが医療モールになっており、複数の科のクリニックがあります。耳鼻科は幼児や子供の患者さんが多いため、同じフロアに小児科などがある点は患者さんとしても便利だと思います。

ただ、この物件を探し当てるまでが大変でした。
条件に合う物件がなかなか見つからなかったのです。

当時は医局の転勤で福島県にいたため、情報サイトで開業物件を検索していました。その際にメディットさんを見つけ、会員登録したのがメディットさんとの出会いです。
すぐに担当者との面談が始まりました。メディットさんが提案してくれた開業物件の候補の中に、自分も気になっていた物件があり、「ここにしよう」と思ったのですが、その後どうすれば良いのかわかりません。そもそも開業に至るまでの流れや段取りもわかりません。そういった情報を教えてほしいと思い、メディットさんに相談して以来、「おんぶに抱っこ」で支援してもらうことになったのです。

メディットの支援と評価

支援に関してありがたかったのは、まず開業に向けたスケジュールを作ってもらったことです。
クリニックが入っているマチノマ大森は新築のショッピングモールで、開業日が決まっていますし、必然的にその日がクリニックの開業日になります。
その日を起点として、内装を決める、工事を始める、広告代理店や税理士事務所を決める、スタッフの募集をかけるといったさまざまなことのスケジュールを立ててもらいました。
勤務医をしながらの開業準備は時間の確保が難しく、準備が滞りやすくなります。私の場合は子育てがあり、途中で出産もありました。そのような状態でも無事に予定通りに開業できたのは、担当の方が「そろそろ内装を決めましょう」「次は機器の選択です」とスケジュール管理してくれたからです。

もう1つありがたかったのは、対面で細かく支援してくれたことです。
前述の通り、私はそのころ福島県にいました。勤務先の病院がある会津は新幹線の駅から遠く、ローカル線に乗らなければなりません。冬は雪深く、少し歩くだけで靴がぐちゃぐちゃに濡れます。
そのような状態でも、担当の方は図面の確認や内装の打ち合わせのために、月に1、2回のペースで現地まで来てくれました。対面ですので細かなことが相談できます。フットワーク軽く、丁寧に対応してくれたことで信頼感が増したと感じます。

準備に関する具体的な支援としては、まず複数の設計事務所を紹介してもらい、自分で探した業者も含めて、見積もりを取ってもらいました。
その際には、業者との間に入って値下げ交渉もしてくれましたし、家主との賃料交渉もしてもらいました。
契約した税理士事務所もメディットさん経由で紹介していただいた事務所ですし、税理士事務所やスタッフの面接にも担当者に同席してもらっています。
そのような点も含めて、メディットさんは大当たりの選択でしたし、支援内容も100点満点です。

担当者は、初回の打ち合わせの時は寡黙だったため、大丈夫かな、もしかしたら頼りないかなと感じました。今思えば、私の意向や開業に向けた考え方などを探っていたのでしょう。その後の仕事ぶりは素晴らしく、レスポンスも早く、頼りすぎと言われても仕方がないくらい頼ってしまいました。

大変だったこと

開業準備で大変だったのは、とにかく決断することが多いことです。
支援を受け、必要な資料や情報は準備してくれるのですが、自分のクリニックですので、最終判断は自分なのです。
器具から壁紙まで、細かなことを含めると1万回以上の決断をしたと思います。
鉗子1つ取っても、ちょっとずつ大きさ、サイズ感が違います。床材や壁紙は白と決めていたのですが、ひとくちに白といっても微妙な差があり、値段も異なります。壁紙を選ぶだけで数十センチほどの厚みがある資料を見ました。

この大変さを乗り切るには、プロの仕事はプロに任せることが大事だと思います。
パンフレットは広告代理店、間取りは設計事務所など、たたき台となる案はプロに作ってもらいます。その上で、私がその案を修正したり、追加のリクエストをします。すると、ゼロから作るよりも大幅に手間や時間を抑えられます。
開業のプロセスも似たところがあり、すべて自分で作っていくより、開業支援サービスを活用しながら進めていくほうが効率的ですし、結果として良いクリニックができるのだと思います。

ちなみに、内装、金融機関や家主との交渉、スタッフの給与設定など周りの力を借りながら行いましたが、クリニックのロゴだけはどうしてもこだわりたいと思い、私が好きなシカをモチーフにして、自分で下絵を描き、ロゴに仕上げてもらいました。

大変な点はありましたが、振り返ってみると楽しいことも多かったですし、イメージした通りのクリニックができたことにも満足しています。

経営は初めての経験ですが、その点に関しては実はあまり心配していません。
きちんと診療し、きちんと病気を治していれば、そのことを評価してくれる口コミが生まれ、自然と患者さんがついてくると思っているからです。

融資については自己資金が少なかったためメディットさんに金融機関探しを手伝ってもらいました。しかし、いまは日々の収支の計算だけですし、その点は税理士事務所に任せています。
私はできるだけ新しい器具などを揃えたいと思っていますので、その時に税理士さんから「買いすぎでは?」と指摘を受けることもありますが、診療に必要なので買いますと言うと、先行投資ですね、と笑って納得してくれます。
また、患者さんに認知してもらうための宣伝にも、開院時にチラシを作って配っただけで、現状はネットで少し広告を出しているだけです。
正しい医療を正しくやれば人は集まるという診療ありきの考えを持つことで、経営やお金に関して不要な心配をせず、結果として診察に専念できていると思います。

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