医師の高齢化に伴い、高まるクリニック継承のニーズ

継承ニーズが増加傾向にある背景
2012年12月31日時点のクリニックに従事するドクターの総数は約10万人、平均年齢は58.7歳となっております。その中で70歳以上のドクター数は約1.9万人、60歳以上を含めると約4.2万人に上ります。2002年時点での総数は約9万人、60歳以上のドクター数は約3.8万人でしたので、この10年で総数は約1万人、60歳以上のドクター数で約4千人増加したことになり、高齢化が進んでいることが見て取れます。

 

医師免許に定年はないと言われておりますが、特にクリニックの院長は体力の続く限り現役として診療を継続することが可能です。一方で引退したいけど患者さんのことを考えると閉院もできず診療を続けているドクターも多いようです。本来は親族等に後継者がいてバトンタッチできるのが一番良いのですが、必ずしもそう言うケースばかりではなく、第三者に継承するケースも増えてきております。

クリニックに従事するドクターの年齢推移

前述した通りクリニックに従事するドクターの高齢化が進んでいる現状を鑑みると、今後引退を考えるドクターが確実に増加することから後継者の問題は必ず生じると思われます。

 

当社では、バトンを渡したいドクターと、受取りたいドクターを取り持つことにより、患者さんを含めた関係者全員がハッピーになれる様、お手伝い出来ればと考えております。

事例紹介
クリニックを継承する理由には、高齢による引退以外にも様々な理由が考えられます。
例えば

  • ・病気や怪我で診療を継続することが出来なくなった。
    ・子供の教育環境を考え開業地(地方)から都心へ引越したい。
    ・親の介護が必要となり地元へ戻ることになった。
    ・ハッピーリタイヤ(海外移住など)を考えている。
    ・今のクリニックが自分のライフスタイルに合わなくなった。
など等です。

ここで過去にご相談のあった事例をご紹介したいと思います。

首都圏にて約10年ほど前に内科クリニックを開業したAドクター。とても真面目で仕事熱心な性格もあり、開業当初から患者さんでごった返すとても盛業しているクリニックを運営されておりました。当然、経営も順調で患者さんからの信頼も厚く、周囲からは順風満帆と見られておりました。そんな毎日を送る中、Aドクターの胸にはある疑問が芽生えていきました。

「地域医療に貢献することは医者としての使命でもあり、自分もそれを望んで開業したのだが、ふと気が付くと一番大事なはずの家族を犠牲にしている自分に気がついたのです」

後継者を探したい


常に全力投球であったAドクター。昼休みもなく、外来が終われば往診に出かけ、家には寝に帰るだけの毎日でした。幸いにして多少の貯えもあったことから、家族のこと、そして年老いた両親のことも考え、地元に戻りのんびりした日常を手に入れることを決意し、現在のクリニックを継承してくれる後継者を探すことになったのです。その後、無事にバトンタッチすることができ、現在では地元で充電生活を過ごしておられるようです。

上記事例は、色々な要素が含まれたケースでしたが、うまく継承できたポイントは盛業している時に決断したことにつきるかと思います。当然ですが、クリニックにもライフサイクルが存在します。立ち上げ当初の「導入期」、その後、地域に認められ患者さんが増えてくる「成長期」、そして経営も安定する「繁栄期」を迎えます。「繁栄期」はドクターの気力体力が続く間は維持されます。最後に加齢とともに体力も落ち患者さんを診る時間も少なくなってくる「衰退期」に入り引退を迎えます。出来れば、患者数が落ちた「衰退期」で継承するよりも、安定している「繁栄期」に継承するほうが、後継者にとっても経営が安定しやすいので、よりベターかと思います。

クリニックのライフサイクルのイメージ