万全のサポート体制のもと 着想から1年でクリニック開業を実現

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内科

希望物件に巡り合うも資金調達がハードル

大庭医師がクリニック開設に向け準備をし始めたのは、開業1年前のこと。勤務医として将来や家族のことを考え、38歳で開業を決意した。  開業に当たっては情報収集が不可欠と考え、インターネットで開業をサポートする企業を検索し、信頼の置けると考えられるいくつかの企業に登録したという。その登録先の一つに、三井リース事業株式会社が運営するメディットがあった。

 情報収集も兼ね、各企業が主催する説明会にいくつか顔を出した。なかでもメディットとは、個別相談会にて開業場所等を相談したり、開業セミナー等に参加するうちに担当者とのコミュニケーションが生まれていったという。

 当初、大庭医師は、自宅もしくは週一で外来を担当している卒業した医科大学の周辺を開業候補地として考えていた。だが、各業者からはさまざまな候補地が提案されたものの、なかなかピンとくるものはなかったという。そんななか、メディットの担当者から現在の開業地である、駅にほど近い新築ビル内の医療モール計画を紹介されたのだ。

大庭治雄 院長
大庭治雄 院長

受付

「路線は違うものの、ここは自宅からも大学からも車で15分の好立地。母校の大学近辺というのは、病診連携のしやすさを考えて重要な条件でした。しかも、郊外と違い駅前のため、患者さんが集まりやすく開業1、2年の一番厳しい期間も何とか乗り越えられるという予測もできた。物件のデザインも含め直感的に気に入りました」と、大庭医師は振り返る。

また、勤務経験があった大学近辺であれば、これまで診てきた患者層とほとんど変わらず、患者さんの特性や地域性が掴みやすい。これは開業後の安心感にもつながると大庭医師は考えたという。現実に事業計画を策定する過程では、銀行の有担保融資を検討するも担保条件等の理由で十分な資金が見込めなかったため、一時は諦めることも考えざるを得なかった。

しかし、メディットとプランを検討していく中で、リース会社のリース・割賦、銀行が医師開業向けに商品化し始めたばかりの無担保融資を利用することで資金調達もクリアできることを確認。再び、大庭医師は例の医療モール物件の空き状況を確かめた。「幸い、隣のテナントが空いたままでした。

さっそく担当者が、銀行のほうにも話をつけてくれました。それからはあれよあれよと言う間に進んでいきました。きっと時期的にもタイミングがよかったのでしょう。」(大庭院長)


「情報力」と「適度な距離感」に満足

物件が決まってからは開業に向け、メディットから会計事務所や金融機関、医療機器メーカーなどの紹介を受けるなどし、二人三脚で準備を進めていった。「医療機器や電子カルテは、各メーカーのプレゼンテーションもセッティングしてもらい、効率的にセレクトすることが出来た。開業に向け、とにかく準備に忙しい時期だったので、プロによる手厚いサポート体制は非常にありがたかった」と、大庭医師。

なお、中古医療機器も検討したが、同クリニックのレントゲンやエコー、心電図、自転車運動負荷検査、自動血球計数装置などの医療機器や電子カルテはすべて、リースを活用し、新品にて導入している。そのほか、メディットからは資金繰りに対するアドバイスや事業計画の作成、診療権調査、スタッフ採用への意見、内装工事のアレンジ等、あらゆる角度からサポートを受け、物件が決まってからはスピーディーに準備が進み、開業までこぎつけた。 

メディットの一連のサービスについて大庭医師は、「クリニック開業に精通している集団だけあり、担当者はいろんな情報をもっていらっしゃいます。何も分からない人間にとっては本当に助かった」と、実感を込めて語る。「何より、担当者があまり押し付けがましくなく、かつこちらが質問したことには的確に答えてくれる。適度な距離を置いてくれたのがよかった。」 もちろん、三井というブランドに対する信頼感もあった。しかし、最終的には「担当者とウマがあったから」というのが、大庭医師にとって満足している理由だそうだ。

診察室

患者を紹介し合うなどドクター同士の関係も良好

診察室

現在、おおば内科クリニックは、平日は午前9時から午後7時まで(木曜午後は聖マリアンナ医科大学で外来担当)、土曜日は午後2時までを診療時間にあてている。これら診療時間は会社勤めの人もかかりやすいように配慮されたものだ。

「かつ、メディカルモール全体の方針として日曜日も月2回、午前中は診療するようにしています。私もスタッフも体力的にはつらいのですが・・。」と、大庭医師。 

メディカルモールとは、現在、同クリニックが入っているビルの総称だが、ここには他にも耳鼻咽喉科、眼科、歯科、薬局がそれぞれ開業している。ドクター同士のコミュニケーションは非常に良好で、仕事上の相談はもちろん、お互いの患者さんを紹介し合うこともしばしば。また、メディカルモールで8台分の駐車場を確保しているため、アクセスも至便。「開業地としての環境は申し分ない部類に入るのでしょう」というのが、大庭医師の感想だ。

開業から約1年。開業前の事業計画では開業月は1日平均8名という厳しい患者数を見込んでいたが、季節柄インフルエンザや予防接種で訪れる患者さんが多く、フタをかけてみれば、当初の見込みをクリアできていたという。

現在の平均外来患者数は約35名。開業以来、少しずつではあるが着実に患者数を増やしている。「ただ、やはり高齢者などの慢性疾患を抱える患者さんには、既に信頼関係を築いたホームドクターがおられます。高齢の患者さんにも信頼される掛かりつけ医に一日も早くなるよう頑張ります」と、大庭医師は語る。

より地域に根ざした診療所となるべく、メディカルモールのドクター全員が足並みを揃え、日々奮闘中だ。そのようななか、大庭医師はクリニックのさらなる発展に向け、「メディットとはいつでも相談できる関係でいたい」と、信頼を寄せている。